隠キャ必読!最初から闇堕ち主人公に目が離せない!
『レッドブルーってどんなマンガ?』
喘息持ちで虚弱体質の高校1年生・鈴木青葉(すずき あおば)は無神経にキラキラしてる人を見ると心がザラつくような根暗なひねくれ者。
そんな青葉が校舎裏で不良生徒に殴られていると噂を聞きつけ助けに入ったのは、同じ学校の同級生である赤沢拳心(あかさわ けんしん)だった。拳心は総合格闘技(MMA)のU-18全国大会のチャンピオンで次世代格闘技界を担うと期待されているスターであった。拳心は一発で不良を軽くのしてしまい、あっという間に青葉を助け出してしまった。
同年代のスターでありながら気さくで明るくポジティブな拳心は当然の如くクラスの人気者であった。そんな拳心が自分を助けてくれた青葉はMMAに興味を持ち暗かった自分を変えようと同じ道を歩んでいくことを決心する……というようなことは全くなく、むしろ上から目線の拳心からの説教に心がザラつきMAXを迎え、なんと拳心に殴りかかる。
当然のようにあっさりと拳心に倒されてしまった青葉は、常に自分が正しいと信じて疑わないわからずやの拳心に身体でわからせることを目標にMMAを始めるのであった。日陰道を歩むひねくれ根暗男の新感覚ジメジメ格闘マンガ。
『登場人物の紹介』
鈴木青葉(すずき あおば)
高校一年生。喘息持ちで虚弱体質で性格も根暗なひねくれ者。クラスでも目立たぬ存在で名前もあまり覚えられていないようなタイプ。まさにパーフェクト陰キャ。しかし、別にそのことになんの不満もなく自分なりに日常を楽しんでいた。
総合格闘技(MMA)のU-18チャンピオンであり、クラスの人気者でもある赤沢拳心(あかさわ けんしん)の無自覚な上から目線の励ましと、言葉の通じないポジティブさに口でダメなら身体で教えてやるために拳心と同じMMAの世界に飛び込むことを決めたヤバいやつ。
自分と同じくキラキラしているのが嫌いな隠の者に懐く傾向がある。
根性という言葉よりも執念という言葉が似合う練習と試合模様を見せる。ファイトスタイルは反復と動作確認の書き取りで培った寝技を主体とし、イヤがらせのようにねちっこく相手の弱点を攻めるスタイル。
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑格闘技ジムへの入会理由を正直に答える青葉
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑アドレナリンの出し方がヤバい青葉
引用:レッドブルーコミックス4巻より
↑我を通すために勝利を望む 実は意固地な青葉
引用:レッドブルーコミックス1巻より
引用:レッドブルーコミックス3巻より
↑試合中の行動パターンはもちろん相手の私生活までメモを欠かさない…
引用:レッドブルーコミックス2巻より
引用:レッドブルーコミックス3巻より
↑ジムで練習してない時はゲシュタルト崩壊を起こすまで書いて覚える 練習量は2倍!
赤沢拳心(あかさわ けんしん)
青葉の同級生でMMAのU−18チャンピオン。特に打撃に関しては突出した才能を持ち次世代のスター選手として格闘技界からの期待を背負う。性格は常にポジティブで天真爛漫に明るい。クラスでも人気者である。が、その底抜けに明るいキャラや発言に心をザラつかせる者もいる。
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑お調子者キャラでクラスでも人気な拳心
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑多様性は認めない絶対にだ
岩瀬三之助(いわせ さんのすけ)
青葉の同級生でMMAのジムに通っている。素人の青葉を憂さ晴らしにMMAの技の練習台にしたりしていた小悪党感の拭えないヤンチャボーイ。その現場を拳心に見つかり、ワンパンで沈められた。実は地方大会入賞レベルはある。体格の違いから青葉・拳心とは階級は分かれている。
いじめていたはずの青葉に懐かれて困惑しつつも、青葉の異常性に気付き自分の通っているジムに連れて行く。その後もたびたび青葉の気持ち悪い言動に引いたりしているが、やはりどこか同じ隠の者どうしの共感はうっすらあったりする。
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑異常者(青葉)からの友達認定にビビる岩瀬
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑しかしやはり隠の者ではある岩瀬
時和金成(ときわ かねなり)
青葉と岩瀬の通う「シャークジム」の代表。生粋のヒールキャラで興行団体の偉い人にまで暴言を吐いてから干され気味。しかし、実力・人気ともに高く10年前まではバリバリ一線級で戦っていたトップファイター。だがジムでもグデングデンになるくらい酒を飲むダメ人間寄りの人。
引用:レッドブルーコミックス1巻より
↑拳心の通う大手ジム「晴天道場」丸ごと嫌いな時和
引用:レッドブルーコミックス2巻より
↑時和の試合にハズレなしと言われるほどのヒール
雨地渉(あまち わたる)
青葉たちと同じシャークジムに通う、ジム一番の寝技師の称号を誇る実力者。しかし性格は陰湿でものすごくひねくれており、ブラック気味の職場で負うストレスをジム生に寝技で極めることで発散するヤバい人。
引用:レッドブルーコミックス2巻より
↑仕事のストレスを家庭に持ち込まないためにジムで発散するナイスガイ
引用:レッドブルーコミックス3巻より
↑目の暗さが青葉と同類の雨地
『こんな人に読んでほしい』
★ファミレスで騒いでいる若者にイライラする
★無神経よりは神経質でいたいと思う
★熱い気持ちはあるが暑苦しいのは勘弁してほしい
★勝つために弱点を攻めるのは当然だしむしろマナーだと思っている
★パリピと呼ばれたことがない
★歪んだ信念とかにゾクゾクする
『レッドブルーのここがすごい!』
★主人公がブレない!一貫して暗くて粘着質なままの姿にトキメク。「自分を変えよう!」みたいなことを微塵も思ってないのが最高。
★試合展開がダラダラしてない。試合展開がだるくなく、「今誰と戦ってるんだっけ?」みたいなのがない。
★セリフの随所にセンスが光る。「虎が鍛錬などするか!」「ペンギンだってしないですよ!」みたいなクスリとくるセリフが散りばめられていて読み味が軽い。
『既刊全部読んでのふんわり感想』
すごく主人公の青葉に共感できた。上から目線の褒め言葉や慰めにイラッとしてしまう人なら感情移入できまくるはず。
青葉の闘い方も、弱点を調べてそこをついて行くというアンチ脳筋スタイルなのが痺れる。
主人公サイドのジムに歪んだキャラが固まってんのが最高。
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