敵にも味方にも回したくない最狂軍人デルウハ!化物よりも恐ろしき人間の残酷に震える!
『This コミュニケーションってどんなマンガ?』
突如として現れた謎の巨大化け物「イペリット」によって人類が滅亡しかけている世界で、元軍人のデルウハが食糧を探し求めてたどり着いたのはとある極秘研究施設だった。そこには人体実験によって産み出された「ハントレス」と呼ばれる6人の少女たちがいた。彼女たちは巨大なイペリットに対抗できる怪力と、そしてたとえ絶命してもその1時間前の状態に身体を修復する、いわば不死身の能力も兼ね備えていた。
自分が死ぬまでの間、3食を提供することと引き換えに、今までバラバラに戦っていたハントレスたちへの統率力と軍事手腕を研究所に提供することとなったデルウハであったが、研究所(自分の食い扶持)を守るためには彼は手段を選ばない。それがどれだけ非道徳な手段であっても。
デルウハは身体の修復時に記憶も死ぬ1時間前に戻るというハントレスの特性を悪用し、今後の統率に乱れが生じそうないざこざやアクシデントが起こると少女たちを殺害し記憶をリセットしていくのだった。果たして、飯のために躊躇なく少女を殺せるデルウハは悪虐非道の行いが露見することなく穏やかにご飯を食べ続けることができるのか!
『登場人物の紹介』
デルウハ
本名は「アンドレア・デ=ルーハ」で、スイス人の元軍人。軍に所属していた頃は、強靭なメンタル・フィジカル・射撃砲撃技術の高さ、そして冷静な戦況判断で優秀な軍人かつ指揮官として有名であったが、「味方を殺す悪癖がある」と噂され、自軍においても恐れられる人物であった。快楽殺人鬼とは違い、デルウハは自軍および自身の生存のため、極めて打算的に殺人を犯す。
仲間内からもデルウハのメンタリティは異常なまでに論理的で合理的でそして狂気的であると称されている。自身の生存(飯を食うこと)にのみ強い執着をみせ、人としての情を一切持たないデルウハは、「人間」から脱した生き残るために生きる「デルウハ」という生物のようだ。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑意図的に同士討ちを仕掛けていた軍人さん
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑生きれない(食べ物がない)ならあっさり死ぬデルウハ
いい人を装うデルウハ
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
引用:This コミュニケーションコミックス5巻より
↑ドライなところもあるけど情を捨てきれない大人を演じるサイコパス
デルウハの本性
引用:This コミュニケーションコミックス2巻より
引用:This コミュニケーションコミックス3巻より
所長
研究所の所長で、イペリットに対抗するべく非人道的な実験兵士であるハントレスを産み出すものの、そのことについては強い罪悪感を持っている。デルウハの裏の顔と非道っぷりに怯えながらも、デルウハなしでは研究所とそこに住む者たちを守れないことを理解し、デルウハに加担している。
引用:This コミュニケーションコミックス3巻より
↑所長としての責任感と罪悪感に板挟まれる所長
引用:This コミュニケーションコミックス2巻より
↑気苦労が絶えない所長
吉永(よしなが)
研究所に住むキリスト教の牧師。うっすら超能力(テレパス)があり、デルウハの非道な行いを知る。なんとかハントレスたちをデルウハから解放したいと考えている。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑作中屈指の可哀想な人
イペリット
突如として地球に現れたおぞましい姿の化け物。物語が進むにつれ様々な別種が登場!乞うご期待
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
ハントレスたち(できた順)
いちこ
真面目な委員長タイプ。愚直で素直だがその分戦闘においても応用が効かない欠点もある。自分勝手に動く他のハントレスに強くストレスを抱えている。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑「ちょっと男子真面目にやってよー!」状態
にこ
常に人をおちょくるような態度を取る皮肉屋。戦闘センスは高い。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑煽り顔名人
みち
非常にマイペース。自分が可愛いと思うもの以外には全く興味がなく、可愛いか否かのみが全ての価値基準となっている。
引用:This コミュニケーションコミックス2巻より
↑可愛さ至上主義
よみ
他者に攻撃的でよくイライラしている。戦闘に関しての才能は他のハントレスよりも頭ひとつ抜けているが、協調性に乏しくスタンドプレーも目立つ。また、精神的に弱い側面も・・・。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑トゲトゲの吹き出し使用率No.1
いつか
情に厚くハントレス内の空気を大事にする明るいムードメーカー的存在。戦闘面では能力を使いこなし活躍を見せる。
引用:This コミュニケーションコミックス2巻より
↑他のハントレスよりも精神面で成熟している
むつ
おどおどしている引っ込み思案な性格。他のハントレスと仲良くしたい気持ちは人一倍あるがうまく話せない。実は割と異常者で、デルウハを最も悩ませるハントレス。
引用:This コミュニケーションコミックス1巻より
↑一見ただの引っ込み思案だが、独自のロジックと判断基準で動くむつ。少しデルウハと似ているところも出てくる
『こんな人に読んでほしい』
★サイコパスものにゾクゾクする!
★感情だけで動くキャラにイライラしたことがある
★主人公無双が好き
★ちょっと頭使う系のマンガも好き
『This コミュニケーションのここがすごい!』
★読後感が不思議といい!「化け物」「人体実験」「少女たち」「サイコパス」とダークな要素盛りだくさんなのに読み味が軽くてポップ!絵柄もスッキリしててちょっと複雑なシーンでもごちゃつかず読みやすい。
★展開が全く読めない!読みながら「えっ!」って声出しちゃう作品。基本的には残虐無双なデルウハなのにトラブルに振り回されるのが面白い!デルウハが驚愕するシーンでは一緒になって驚いちゃう。
★残虐非道のはずのデルウハをいつの間にか応援しちゃう没入感!スーパー血生臭いリセマラを繰り返すデルウハをいつの間にか応援してる自分にびっくり!食うため・生き残るためだけに思考し行動するデルウハはある意味ハントレス(少女)たちよりも純粋な存在に思えてくる。いそうでいなかったサイコパスキャラクター。
『既刊全部読んでのふんわり感想』
人心掌握に長けたデルウハが不信感をリセットし(殺し)ながら信頼度を上げていって少女たちを最強の部隊に育て上げていくとんでも育成ゲームというアイディアが面白すぎる。
復活までに6時間かかったり記憶をなくすのは1時間前までだったりと、ところどころ時間差を意識をして頭を使う場面もあるので一気読み推奨。流し読みだと理解しにくいところも丁寧に書いているからちょっと読み返したら理解できるはず。
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